有働由美子は元NHKアナウンサーで、現在はフリーで活躍中。厳格な父と温かい母のもと大阪で育ち、報道番組で高い評価を得た。フリー転向後も『news zero』などで活躍。独身で、仕事と家族を大切にする姿勢が特徴的。知的で努力家な一面も持つ。
高校時代(大阪府立北野高校)
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偏差値と学校の特徴: 北野高校は偏差値75の超難関校で、大阪でもトップクラスの進学校として知られています。
1873年に開学した伝統校でもあります。 -
剣道部での活躍:
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小学校から剣道を習っていた有働さんは、高校3年生の時にインターハイに出場するほどの実力を持っていました。
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成人してから剣道2段を取得しており、剣道は彼女のライフワークとなっています。
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文武両道: 勉強と剣道の両立を図り、文武両道を実践していました。
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性格: おとなしくて真面目な生徒だったとされています。
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恋愛: ラグビー部の男子生徒が好きだったそうですが、人気者だったため想いを伝えられなかったようです。
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同級生: 1学年下には元大阪府知事の橋下徹さんやNHKの藤井彩子アナウンサーが在籍していました。
大学時代(神戸女学院大学文学部)
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![]() 大鵬薬品『バップフォーレディ新CM発表会』 出典:日刊ゲンダイ |
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就職活動: NHK以外のテレビ局のアナウンサー試験も受験し、複数の内定をもらいましたが、得意の英語を活かすため海外に放送局を多く持つNHKを選びました。
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学生生活: 学生生活を楽しみつつも、社会への不安を抱えながら「なんとかなる」と前向きに過ごしていたと振り返っています。
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大学の特徴: 神戸女学院大学は兵庫県に位置する伝統ある女子大学で、高い教育水準と豊かな人文教育で知られています。
有働さんの学生時代は、高校では文武両道で努力し、大学では進路変更を経験しながらも、自身の興味を追求し、将来のキャリアにつながる活動に積極的に取り組んでいたことがわかります。
これらの経験が、現在のアナウンサーとしての活躍の基盤となっているのでしょう。
NHK入局とキャリアアップ
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入局年: 1991年4月にNHKに入局しました。
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志望と採用: 当初は記者志望でしたが、アナウンサーとして採用されました。
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初期の担当番組:
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『NHKニュースおはよう日本』
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『サンデースポーツ』
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『NHKニュース10』
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キャリアの発展
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紅白歌合戦: 2001年から2003年まで紅組司会を務め、2012年から2015年まで4年連続で総合司会を担当しました。
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役職: キャリアを積み、「チーフアナウンサー」という管理職に就きました。
これはNHKアナウンサー約500人中15%程度しかいない役職です。
アメリカ総局特派員時代
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期間: 2007年から3年間、アメリカ総局に特派員として勤務しました。
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担当: 主に文化面を担当し、2008年の米大統領選挙も取材しました。
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影響: この経験が有働さんの報道に対する価値観を大きく変えるきっかけとなりました。
『あさイチ』での活躍
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開始: 2010年から『あさイチ』のメインキャスターを務めました。
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特徴的な取り組み: わき汗、尿漏れ、セックスレス、卵子の老化など、センシティブな話題に自らの体験を交えながら切り込む姿勢が高く評価されました。
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葛藤: 独身で子供のいない自身が、主な視聴者である主婦層の支持を集められるかという葛藤を常に抱えていたそうです。
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価値観の変化: この番組を通じて、暮らしに関する情報の重要性を再認識し、報道に対する価値観がさらに広がりました。
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NHK退職
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退職時期: 2018年3月31日付でNHKを退職しました。
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退職理由: 「海外での現場取材や興味ある分野の勉強を自分のペースで時間をかけてしたい」という思いから退職を決意しました。
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将来の展望: 退職時には「いつか放送の世界に戻りたい」と周囲に語っていたそうです。
有働さんのNHKでのキャリアは、スポーツやニュース番組から始まり、海外特派員を経て情報番組のメインキャスターへと発展。
その過程で、報道に対する価値観を広げ、視聴者との距離感を大切にする姿勢を築いていったことがわかります。
有働由美子さんのフリー転向後の活動について、さらに詳しく見ていきます。
主な出演番組
『news zero』(日本テレビ)
有働由美子さんがメインキャスターを務めた『news zero』(日本テレビ)は、彼女の報道に対する真摯な姿勢と深い洞察力が際立った番組でした。
以下にさらに詳細を記載します。
番組概要
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![]() 出典:山陰中央新報デジタル |
主な取材とエピソード
ウクライナ取材
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取材時期: 2022年8月
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内容:
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ロシアによるウクライナ侵攻後、現地を訪問し、市民や公共放送のスタッフへのインタビューを行いました。
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避難した家族や戦火の中で生活する人々の声を伝え、戦争の現実と平和の重要性を訴えました。
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「空襲警報が鳴る中、覚悟を持って取材した」と語り、戦争が始まる前にその兆候を察知し止めることの重要性を強調しました。
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震災・社会問題
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東日本大震災や能登半島地震など、被災地を訪れ現地の声を直接取材。
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コロナ禍や東京五輪(1年延期開催)など、日本社会に大きな影響を与えた出来事も深く掘り下げました。
平和への思い
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番組卒業時には、「戦争や社会問題に対する情報源として『news zero』が視聴者の日常に役立つ存在であってほしい」とコメントしました。
視聴者層と評価
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若い世代から高い支持を得ており、特に社会問題や国際情勢に関心を持つ層から評価されました。
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番組開始当初は視聴率が苦戦する時期もありましたが、有働さんのジャーナリスティックな姿勢や共感力が徐々に浸透し、安定した支持を獲得しました。
有働由美子のスタイル
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共感力と人間味:
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ウクライナ取材では「向こうが泣いていないのに、自分が泣いてはいけない」と無力感を語る場面もあり、視聴者との距離感を縮めました。
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深掘りする姿勢:
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表面的な報道に留まらず、背景や本質的な課題について掘り下げるスタイルが特徴的でした。
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柔軟性と挑戦心:
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NHK時代とは異なる民放ならではの自由度を活かし、新しい報道スタイルに挑戦しました。
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卒業後の展望
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『news zero』卒業後、有働さんは「54歳という年齢で新たな挑戦をしたい」と語り、さらなる自己成長と新たなキャリア形成に意欲を見せています。
有働由美子さんは、『news zero』で報道キャスターとしての新境地を開拓し、視聴者との共感や信頼関係を築きました。
特にウクライナ取材などで見せた真摯な姿勢は、多くの人々に深い印象を与えています。
『有働Times』(テレビ朝日)
『有働Times』はテレビ朝日系列で2024年10月6日から放送が開始された情報・報道番組です。以下に詳細をまとめます:
放送情報
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放送時間: 毎週日曜 20:56 – 22:15 (79分)
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初回放送: 2024年10月6日 (90分特別版)
番組コンセプト
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「究極のエンターテインメント」を目指す新しい創造的なニュース・情報番組
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「日曜のよる、視聴者をもてなす」というコンセプト
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従来のニュース・ワイドショーとは一線を画す内容
番組構成
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ニュース、スポーツ、芸能、天気、大型特集を提供
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政治、国際情勢などの時事問題を扱う
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生中継を交えた現地レポート
出演者
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- コメンテーター: 千々岩森生(テレビ朝日政治部官邸キャップ)、玉川徹(準レギュラー)
有働さんの深い洞察力と幅広い知識を活かし、多角的な視点から現代社会の諸問題に切り込む番組構成となっています。
その他の活動
有働由美子さんのフリー転向後の活動について、さらに詳しく見ていきます。
講演活動
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NHKカルチャーで「ビビりながら進む ~NHKアナウンサーからフリー、挑戦し続ける理由~」と題した講演を2024年5月24日(東京)と6月16日(大阪)に開催予定。
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講演では、NHKアナウンサー時代からフリーになった経緯、挑戦し続ける理由について語る予定。
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「テレビって何だろう」というテーマで、2022年8月のウクライナ取材経験を通じて得た洞察を共有。
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メディアの役割や社会課題について、自身の経験を交えて語っている。
その他の活動
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文藝春秋での対談連載を担当。
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ラジオパーソナリティとしても活動。
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東京大学大学院CIDIRでの研究活動にも参加。
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テレビ東京の「マツコ、昨日死んだってよ。」(2018年5月30日)でナレーターを務めた。
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「ザ・プレミアム 行くぞ!最果て!」にも出演。
有働さんは、フリー転向後も多岐にわたる活動を展開し、メディアや社会に対する深い洞察を様々な形で発信し続けています。
フリーアナウンサーとしての立ち位置
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有働さんは、フリーアナウンサーの中でも”本命”、最大の注目株と言われています。
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バラエティよりも報道を選んだ「女子アナの矜持」を持つ存在として評価されています。
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54歳という年齢を意識し、新たなチャレンジのために『news zero』を卒業することを決意しました。
有働さんは、フリー転向後も報道の第一線で活躍し続け、自身の経験と視点を活かした活動を展開しています。
今後も、ジャーナリストとしての姿勢を保ちつつ、新たな挑戦を続けていくことが期待されます。
恋愛と結婚
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現在の状況: 2024年4月26日の放送で、有働さん自身が独身であることを改めて明かしています。
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恋愛観:
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「尽くすタイプ」と自己分析しており、付き合うと相手が困るほど献身的になる傾向があります。
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見返りを求める面もあり、それが得られないと関係性に疑問を感じるようです。
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過去の交際:
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スポーツ選手や一般男性との交際が報じられてきました。
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最近では、静岡県の空調設備会社経営者と約8年間交際していましたが、2021年に破局したと報じられています。
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現在の姿勢:
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恋愛よりも仕事や自己実現に重点を置いているようです。
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過去の恋愛経験から学び、自分自身を見つめ直す時期にあると推測されます。
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趣味・生活
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読書: 月に何十冊もの本を読んで知識を得ているそうです。
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料理:
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近所のスーパーで買い物をし、自炊を楽しんでいます。
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3日分のサラダを作り置きしたり、おつまみを自作したりするなど、効率的かつ楽しむ姿勢が見られます。
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旅行: 趣味の一つで、ジャーナリストとしての視点も活かしながら楽しんでいるようです。
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英語: 小学生時代から取り組んでおり、英語力が抜群だとされています。
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家族との時間:
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実家がある大阪府(推測では豊中市)に頻繁に帰省しています。
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父親と妹夫婦が実家に住んでおり、彼らと過ごす時間を大切にしています。
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私服: 週刊誌で報じられた私服は、意外とシンプルでアクティブに動けるようなものが多いそうです。
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生活スタイル:
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アクティブで知的な生き方を心がけており、ライフスタイルにこだわりを持っています。
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仕事と私生活のバランスを大切にしながら、自己研鑽を続けている様子が伺えます。
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有働さんは、プロフェッショナルとしての姿勢を保ちつつ、プライベートでも充実した時間を過ごすよう心がけているようです。
恋愛に関しては慎重な姿勢を見せつつ、家族や趣味を通じて自身の充実を図っている様子が窺えます。
家族構成
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父親: 鹿児島県出身で、中学校の体育教師を経て、大阪府に移住後、鉄鋼関係の下請け会社を起業。非常に厳格で亭主関白な性格だったそうです。
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教育方針: 有働さんが大学生の頃にも門限を20時と定めるなど、厳しいしつけを行っていました。
そのため、合コンや友人との外出が制限されることもありました。 -
現在の関係: 大人になった有働さんとはお酒を酌み交わすなど、良好な関係を築いています。
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母親: 専業主婦として家庭を支え、忍耐強く温かい性格だったとされています。
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病気と死去: 乳がんを患い、2011年に67歳で亡くなりました。
有働さんは母親の死後、「もっと母と話しておけばよかった」と後悔を語っています。
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妹: 有働さんより3歳年下で結婚しており、男の子がいる母親です。
現在は父親と同居し、父親の世話を主に担当しています。-
性格: ユーモアがありツッコミが鋭い性格で、有働さんとの関係は非常に良好です。
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姉妹愛: 母親の死後も姉妹で協力しながら父親を支え合っています。
有働さんは妹に対して感謝と尊敬の念を抱いているようです。
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家庭環境の特徴
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厳しいしつけ:
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父親の厳格な教育方針のもと、有働さんは「努力すること」「規律を守ること」を学びました。
この経験は彼女のキャリア形成にも影響を与えています。
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忍耐と愛情:
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母親からは忍耐強さや温かさを学びました。
母親の存在は有働さんにとって精神的な支えだったようです。
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姉妹間の絆:
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妹との関係は非常に良好で、有働さんが週末に実家へ帰省して家事を手伝うこともあるなど、家族との時間を大切にしています。
有働由美子さんの家庭環境は、厳しさと温かさが共存するものであり、それぞれの家族との関係性が彼女自身の価値観やキャリア形成に深く影響しています。
特に父親から学んだ規律感、母親から受けた愛情、そして妹との絆が有働さんの人生観や仕事への姿勢に大きな役割を果たしていると言えるでしょう。
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